Micolette を Web アプリとして作った理由

技術記事

Micolette とは

Micolette は、グループでの飲食店選びをシンプルにする Web アプリです。

場所やシーンから検索し、気になるお店をカードで選び、みんなで投票。最後はルーレットで「運命の一軒」を決めます。

現在 Beta 版として公開中です。

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なぜ iOS アプリにしなかったのか

これまで Budget Meter・Money Note・Meal Note と、3 つの iOS アプリを個人開発してきました。どれも React Native で作った家計簿・食事記録系のアプリです。

Micolette については、最初から iOS アプリとして作るつもりはありませんでした。このアプリの「使われ方」を考えたとき、Web アプリの方が自然だと感じたからです。

Web アプリを選んだ理由

URL を共有するだけで使える

Micolette は仲間内で「今日どこ行く?」を決めるためのアプリです。使うのは自分だけではなく、一緒にいる友達や同僚です。

もし iOS アプリだったら、全員がアプリをインストールしないと一緒に使えません。「ちょっと今から入れて」というのは、飲み会前の場面では現実的ではありません。

Web アプリなら、URL やQR コードを共有するだけ。インストール不要で、ブラウザさえあれば誰でもすぐに参加できます。

複数人で使うことが前提

Micolette は一人で使うアプリではありません。ルームを作り、メンバーを招待し、みんなで投票するという流れです。

このように「複数人が同じ場所に集まって短時間使う」というユースケースでは、Web の方が圧倒的にハードルが低いです。

使用頻度が高くない

家計簿アプリは毎日使います。だからホーム画面にアイコンがあることに意味があるし、インストールしてもらう価値があります。

一方 Micolette は、使うのは「どこに行こうか」と迷ったときだけ。毎日開くようなアプリではありません。そのためだけにアプリをインストールしてもらうのは、ユーザーにとって負担です。

技術スタック

参考までに、Micolette の技術構成を簡単に紹介します。

  • フレームワーク: Next.js(App Router)+ React + TypeScript
  • スタイリング: Tailwind CSS
  • データベース: Firebase(Firestore)— ルーム情報のリアルタイム同期に使用
  • キャッシュ: Upstash Redis — API レスポンスのキャッシュとレート制限
  • 外部 API: Google Places API(飲食店検索・詳細・写真)
  • ホスティング: Vercel

Web アプリにして良かった点・困った点

良かった点

  • 「URL 送って」で済む手軽さ — 使い始めるまでのステップが最小限
  • 会員登録も不要にできた — インストール不要 × 登録不要で、本当にゼロステップで使える
  • プラットフォームを問わない — iOS でも Android でも PC でも使える

困った点

  • ランニングコストをどう抑えるか考える必要があった — iOS アプリならデバイス上で完結できるが、Web アプリはサーバーやデータベースをどこで動かすかを考えなければならない。AWS のように動かしているだけで課金される構成だと、個人開発では厳しい。結果的に Vercel + Firebase(Spark プラン)+ Upstash Redis の無料枠を組み合わせることで、ランニングコストゼロで運用できている
  • App Store からの流入がない — 見つけてもらう導線を自分で作る必要がある
  • オフラインでは使えない — ネットワーク接続が前提になる

まとめ

iOS か Web かは、使う人にとってどちらが使いやすいかで判断しました。Micolette はその場にいる仲間と使うアプリなので、URL だけで始められる Web アプリにしています。

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